今日はハミガキ粉についてです。
ハミガキ粉に合成洗剤が入っている?
ちょっとショックなタイトルに驚いた方もいるかもしれません。
ほとんどのハミガキ粉には、合成界面活性剤という合成洗剤と同じ成分が入っています。
口の中などの粘膜には、皮膚と違ってバリア壁となる角層がないため、洗剤成分が体の粘膜から体内に入りやすいと言われています。
合成洗剤は味覚の細胞を破壊するだけでなく、口内炎の原因にもなります。
毎日口に入れるものだからこそ、安心して使えるものを選んで欲しいと思います。

合成洗剤とは?

もう少し正確に言うと、今回お話するのは「界面活性剤」です。界面活性剤は主に食器用洗剤や洗濯洗剤に使われています。
洗剤の成分表示欄に、界面活性剤と書かれているのを見たことがありませんか?

洗剤成分表示画像

これが、合成洗剤と言われるものです。
ハミガキに合成洗剤を入れて磨く人はいませんよね。でも、普通のハミガキ粉を使って磨いているということは、そういう事なんです。

そもそも界面活性剤って何?

極々簡単に言うと、油などを水と仲良くさせる材料です。
油ギトギトのフライパンに食器用洗剤を入れてこすると、乳白色の液体になり、水やお湯で洗い流せるようになります。洗たく洗剤では、皮脂汚れとか、油汚れを落とすのに必要な成分です。
これが界面活性剤。泡立てるのにも使われます。

天然の界面活性剤も存在しますが、一般的に皆さんが目にすることはありませんので、ここでは、日常一般的に接する化学合成された「合成界面活性剤」について、その危険性について学んでいきましょう。

市販のほとんどのハミガキ粉には、界面活性剤が含まれています。このほか食品添加物、保存剤、防腐防カビ剤も含まれます。
つまり、知らず知らずのうちに、口の中に合成洗剤やらなんやらを入れているようなものなのです。

ラウリル硫酸ナトリウム

ハミガキ粉の場合、洗剤と違って「界面活性剤」という表示がありませんが、この中では「ラウリル硫酸ナトリウム」が界面活性剤(合成洗剤の成分)です。

このハミガキ粉だけでなく、一般的なほとんどのハミガキ粉と液体ハミガキ剤にこれと同じ成分、もしくは似たような界面活性剤が必ず使われています。
他によく見るのは、「ポリエチレングリコール(PEG)」など。

メーカーがこれらを入れる意味合いとしては、発泡剤としてです。上の写真にも書いてありますね。発泡剤…… と。

発泡剤の入っていないハミガキ粉は磨いても全く泡立たないハミガキ粉。→売れない。
発泡剤が入っていると、泡だらけになるので、口をすすぎたくなる。よく磨けた気になる。
という点で界面活性剤の効果としては、少なからず意味は存在するとは思います。
しかし、合成界面活性剤がダメな理由は、毒性があるからです。

私は、食器用洗剤や洗濯衣料用洗剤は、合成洗剤(合計界面活性剤)で良い派です。
厳密には、手からも吸収されますが、口内の粘膜にくらべたら些細な量ですから。逆に衣類や食器はカビの問題がありますので、合成洗剤のほうがメリットがあります。

でもハミガキ粉は別物です。
口の中は、先に書きましたように皮膚とは違い、粘膜なんです。
皮膚は有害なものを体内にいれないように一定のバリア効果がありますが、粘膜は良い物も悪いものも吸収してしまいます。 毒性のあるハミガキ粉の成分を毎日使っていたら、何年もかけてブラッシング中に相当の量の合成界面活性剤やらなんやらが体内へ吸収されてきます。

口をすすいでいるから大丈夫!?

ここまで読んでも「私は何度も口をすすいでいるから大丈夫」とおっしゃる方がいるかもしれません。
すすいでいれば、本当に大丈夫でしょうか?

民間調査団体で、いつものように歯を磨き、その後丁寧に8度口をすすいだ後、合成界面活性剤が口に残留しているかの実験結果があります。

これによると、8回すすいだ後の口の中の濃度は4.1ppm。
ちなみに、0.45ppmでヒ鮎が死んでしまいます。

水道水質基準では水道水に含まれてよい陰イオン界面活性剤は0.2ppm以下となっています。
水道水基準の20倍、ヒ鮎が死ぬ9倍の濃度の毒性をもった成分が歯磨きで口の中に残留して徐々に口腔粘膜から吸収されたり、お腹の中に入っていってしまうんです。これは由々しき問題です。

内分泌攪乱化学物質

最近では合成界面活性剤は環境ホルモン、正確には「内分泌攪乱化学物質」として注目されています。私たちの生命を脅かす物質の一つというと、なんだかたいそうな話でイメージしにくいかもしれません。
ですが、生殖異常機能、免疫系(ガンや腫瘍、自己免疫疾患)、認知症、高血圧、神経系への影響… … etc、の要因にもなっていると言ったら。他人事ではないと思います。

普通の自然環境のなかでは、合成界面活性剤は分解されませんので、残留蓄積していきます。ヒトの体内でも同じく分解しにくく残留蓄積していきます。

合成界面活性剤は環境ホルモンとなりうることも知っておいてほしいと思います。

おススメのハミガキ粉

合成界面活性剤や防腐防カビ剤などが使われていないハミガキ粉があります。インターネットで探すと、ちゃんとこういう製品があるんです。

知っている人は知っている。
使っている人は使っている。
ということですね。
でもほとんどの人が知らないんです。

私がオススメするのは、バイオペーストです。
大人用と子供用があります。

違いは清涼感。大人用の方が清涼感があります。
合成界面活性剤やその他余計なものが入っていないという点で、口の中の細菌が騒ぎにくいですから、慢性的に歯周トラブルを抱えている人、歯の根っこの治療がなかなか終わらない人にもぜひ使って欲しいです。
私の家族は全員これです。

歯周細菌や真菌がハミガキ粉を引き金に騒いで、神経痛、むくみ、めまい、腰痛、自己免疫疾患などを起こしていることも多いです。
薬ではないですので、これを使ったから治るということではありませんが、皆さんの悩んでいる症状の引き金の1つにこういうことも関与していますので、身近なことから原因を引き算していきましょう!

当院でも扱っています。
バイオペースト
大人用・子供用共 60g 1,760円税込
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