プロバイオティクス 第1回では、以下のことをお伝えしました。
- 死んだ善玉菌でも生きた善玉菌でも腸に届けば、腸内免疫を刺激し善玉菌が増える善玉菌の生死は関係ない。
- 多くの善玉菌を摂る。ヨーグルトでは足りません。
では、私たちはどのようにして善玉菌の入った製品を選べば良いのでしょうか。
善玉菌を増やす製品の選び方
皆さんタイトルにあります「プロバイオティクス」という言葉を聞いたことがあると思います。
プロバイオティクスとは、難しい定義はさておいて、簡単に言うと「体に有益な細菌」。もうちょっと定義を狭めれば「腸内の善玉菌」です。
インフルエンザ、ガン、リウマチなどの膠原病、食物アレルギー、湿疹など多くに効果があるということで近年有名になり、最近ではプロバイオティクス入りのヨーグルトがスーパーで買えるようになりました。
これは、善玉菌が免疫系に深く関わっているからです。
あるガンに効果がみられたとか、インフルエンザの予防や早期回復に効果がみられたとか、湿疹にが効果あったとかは、菌種によって違います。
このように菌とその効果がわかっているのはほんの一部だけでして、この菌は、特異的に〇〇に効くという事については未知の部分が多く、現在も研究中の最先端分野です。どの菌でも万能的に色々な効果があるという事ではありません。
ではでは本題に戻ります。定期的にプロバイオティクス入りのヨーグルト飲んでいるという方も多いと多いと思いますが、『ヨーグルトや乳飲料タイプのプロバイオティイクスでは足りない』のです。
スーパーのヨーグルト売り場で購入できるようになったプロバイオティクス入りの製品、しかしヨーグルトではなくプロバイオティクスのサプリメントとして摂ってほしい理由があります。
理由その1
ヨーグルトでは含有する善玉菌の数が少なすぎる。
所説ありますが、プロバイオティクスが腸内免疫を刺激するには数十億~何百億の有益細菌が必要と言われています。
ここで考えてみてください。
例えば、1本120円のプロバイオティクス入りヨーグルトと、1粒120円のプロバイオティクスサプリメントを比べてみましょう。
ヨーグルトは、ヨーグルト製造のためにかかるコスト、容器のコスト、運搬コストなどがかかります。したがって、限られた製造コストの中で、善玉菌にかけられるコストは、おのずと限られてしまいます。
同じ120円でも、余分なコストがかからないサプリメントの方は、遥かに沢山の善玉菌が入っているわけです。
例えば、カルチュラルという製品では1カプセル150億、ラクト・ビフという製品では、50億・100億・300億・1000億の商品ラインアップがあります。多くの善玉菌を腸に届けることが命題ですから、サプリメントでより多くの有益細菌を摂ることが重要です。
国産、輸入どちらでも良いです。選ぶ際には含有する細菌数も検討してみてください。
ちなみにカルチュラルはお医者さんも使う信頼の高い製品です。
理由その2
プロバイオティクス入りのヨーグルトは甘く美味しくできています。
これが落とし穴。毎日飲んだり食べたりすると高血糖のリスクが高まります。甘いジュースを毎日飲んでいるのと同じです。
話は反れてしまいますが、甘い野菜ジュースも同じです。体に良かれと摂られている方も多いと思いますが、お勧めしません。
甘いヨーグルト飲料も、甘い野菜ジュースも飲んではダメとは言いませんが、一生懸命摂るものではありません。自分も時々飲むヨーグルトタイプのプロバイオティクス買います。嗜好品の一つと考えてほしいです。
カロリーオフという商品があるじゃないかという方もいますが、合成甘味料(人工糖)が使われているので、こちらは強くお勧めしません。合成甘味料は、悪性腫瘍、認知症、さまざまな臓器障害、脳障害児など多くのリスクが指摘されています。
腸内環境を変えていくには何十億、何百億という単位の有益細菌を取る必要があります。サプリメントであれば、それが可能です。
ヨーグルトタイプでは、含まれる善玉菌が足りません。かと言って甘い製品を沢山飲めば、高血糖のリスクが高まります。
多くの種類のプロバイオティクスサプリメントがあります。含まれる善玉菌の数も一つの指標にして下さい。
乳酸菌は乳成分ですか?という質問を多く受けます。
この質問される方の多くが乳アレルギーを心配しての質問なのですが、乳酸菌自体は細菌であり、乳そのものではありません。
乳アレルギーや乳成分が苦手な人が、プロバイオティクス製品を摂る場合、ヨーグルトタイプは不適ですので、カプセルタイプのサプリメントを選んでください。
(カルチュラル、ラクトビフは乳フリーです。他にもたくさんあります。)
最後に…プロバイオティクスの話は、腸内フローラ、菌株、プレバイオティクス、バイオジェニクスの話もしなければなりません。深すぎて何ページあっても足りないくらいのボリュームがあります。
腸はすべての栄養素の入口です。また悪い物が入ってきてしまう入口でもあります。深いです。また機会がありましたら、腸の話をしたいと思います。
本記事は、国産商品を否定するのものではありません。私も美味しくいただいています^^
この記事は、2018年10月に当院のFacebookページに掲載したものを再掲載したものです。
写真の商品は、全てiherbにて購入可能です。